今シーズン、雲見に配属されました。
雲見は僕の原点です。それは間違いありません。
そして大物でもなく、マクロでもない「地形」というジャンル。
その魅力を教えてくれたポイントです。
想像してください。
泳いでいると、突如あなたの目の前にぽっかりと現れる空間。
わかっているのは、進まなければなにもわからないということだけ。
それは巨大な魚の住処かもしれない。
それはさらなる空間へ通じる道なのかもしれない。
ただの行き止まりなのかもしれない。
そんな混沌とした感情を抑えながら、闇の中へ身を投じる。
勇気を持って進んでいくと、やがて暗闇の中を光がスポットライトのように照らす神秘的な空間が現れる。
時間も何もかもが止まってしまったような、新鮮な、そして威厳をもった静寂の世界。
なにか近寄り難い空間として心に映る。
どんな思いで先人達はこの場所を開拓していったのだろう。
そして、この光景を目の当たりにした時一体なにを思ったのだろうか。
柔らかな光に包まれながら、そんな遠い昔に思いを馳せる。
伊豆屈指の地形を誇る、雲見。
ここの魅力をこれから少しでも伝えられればと思います。