10月にプーケットに入り、気づけば早くも1月を終えようとしております。
もう暦はとっくに2008年。
そして、僕は記念すべき2回目の下船をこの度果たしました。
ということで、今回は陸上にあがった時に帰る「我が家」を紹介したいと思います。
毎年、家には何かと悩まされてきましたが、今年の我が家も期待を裏切りません。
まず、場所です。
みつけること自体が困難な、うっそうと生い茂った草木の中にその家は存在します。

よく言えば隠れ家的な感じですが・・やすらぎを求める家なのにお陰で日中でも薄暗い。
わざわざ、こんなサバイバル気分を演出されなくても、日々十分サバイバルな感じですから。
そして家に入るドアの前。
ここにファンが備えつけてあります。

まだ家の外なのに扇風機。
どんなシチュエーションを想定してつけたんでしょうか?

まさか、ここでくつろげと?
そして、3つある鍵をあけてようやく家の内部に侵入できます。

ちなみに大家さんからは5つ鍵を渡されました。
2つの鍵の使い道は3ヶ月経過した未だに謎です。
しかし、内部に入ってからがこの家の真骨頂です。
なにかにつながるであろうスイッチが無数にこの家には存在します。
はい、ここで質問です。
まず、薄暗いこの家で一番最初にしたいこと。
それはなんだと思いますか?
それは電気をつけることだと僕は思うんですよね。
そして、それは入ってすぐのところのスイッチであるはずだと。

僕はなんの疑問もなく、そのスイッチをいれたのです。
さあ、このスイッチがなにを起動させるものだかイメージしてください。
いいですか、スイッチをいれますよ?
なにも変化がない・・。と思った瞬間でした。
ゴーッッ!!!という音と共に突然背後から水が吹き上がりました。
そうです。
正解は「噴水が起動する」でした。
この展開を予想できる人が、世界中に一体何人いるのでしょうか?
薄暗い部屋の中、気づけば僕はただ呆然と庭をみていました。
アメージング、タイランド・・。
外に扇風機をつけるよりも、庭に噴水をつけるよりももっと大事ななにかがあるでしょう?
という心の叫びを押さえ込み、暗闇の部屋を奥に進み、2つ目のスイッチを探し当てます。

ドアの前が明るくなりました。
・・・・・。
夜帰ってきたとしましょう。
この光を手に入れることができるのは、暗闇の中、3つもの鍵を全て合わせてドアを開けた者だけですよ?
っていうかさあ、これ外につけろよ、まじで・・。
このスイッチ群。
挙げていったらきりがないくらい、無駄な展開が多すぎる。
そして肝心なところは機能しない。
日本人の方なら、もうこのドッキリハウスに呆然と立ち尽くすこと請け合いです。
そして、昨年は断水に悩まされただけに水の重要性を学びました。
今回、断水は今のところありません。
ありませんが・・・。
温度はいつもその日の水の気分次第です。
低水温の時は、まず己の体温を運動によって上昇させてから浴びます。
なんなんでしょう、この手間は。
寝起きにやらなければならない時はもう気分は最悪です。
しかし、僕は思います。
こうやって日々ハングリー精神を磨くことによって、なにか得られることもあるのではないかと。
そして、それでも自分の時間が持てる空間って素晴らしいと感じられる僕はある意味幸せなのではないかと。
最後に一言だけ。
日本に存在するとしたら、絶対に欠陥住宅です、これ。